事業実績

2013年01月18日(金)

2012年度後期OACIS情報科学講座を開催しました。

IT連携フォーラムOACIS及び都市活力研究所主催による2012年度後期OACIS講座をネットワークおよびソフトウェアの最新技術をテーマとして、以下の通り開催しました。実施報告はこちらから。
日時 2012年12月07日(金)
12月14日(金),12月21日(金),1月11日(金),1月18日(金)
開催場所 大阪大学中之島センター
プログラム <最新技術展望-ネットワーク編>

1、 モバイルネットワークサービス概論 12/7(1) (13:30~15:00)
中野博隆(大阪大学)
内容)携帯電話網は第3世代から、第3.5世代、3.9世代へと発展しつつある。端末としてのスマートフォンも人気を集めている。このように多様化するネットワークと端末の現状を踏まえながら、インフラとしての携帯電話網の将来について展望する。
キーワード)携帯電話サービス、世代交代、LTE、スマートフォン

2、 モバイルネットワークとアプリケーション 12/7 (2) (15:20~16:50)
山口 弘純(大阪大学)
内容)モバイルネットワーキングの基盤技術を概説するとともに,スマートフォンを用いた位置行動認識技術やアプリケーションなどモバイルシステム技術の最新動向や研究事例を解説する.
キーワード)モバイルネットワーク,モバイルアプリケーション,位置情報,スマートフォン

3、 新世代ネットワーク 12/14(1) (13:30~15:00)
 村田正幸(大阪大学)
内容)インターネットが社会インフラになるに従って、その問題点も明らかになりつつある。本講義では、ポストインターネットとして取り組まれている新世代ネットワークについて、その構想、技術開発状況、諸外国の動向などについて解説する。
キーワード)新世代ネットワーク、仮想化、コンテンツセントリックネットワーク、大規模複雑化

4、 次世代ネットワークNGNの課題と展望 12/14(2) (15:20~16:50)
村上孝三(大阪大学)
内容)固定・移動電話網の融合に加えてIPネットワークを統合することにより、高信頼で安全性の高い情報通信ネットワークの実現を目指す次世代ネットワーク NGN(Next Generation Network)の構築が始まっている。本講義では、NGNの基本アーキテクチャとキー技術、国際標準化動向と実用化状況、導入への課題等NGNの現状を 解説するとともに今後を展望する。
キーワード)次世代ネットワーク基盤、光ネットワーク、サービス制御プラットフォーム、自律化、コンポーネントウェア

<最新技術展望-ソフトウェア工学編>

1、 ソフトウェア工学概要 12/21(1)(13:30~15:00)
 松本健一(奈良先端科学技術大学院大学)
内容)本講義では、ソフトウェアとその開発プロセスを対象とした研究開発の歴史をたどり、ソフトウェア開発の現状を見ていくことで、ソフトウェア工学で解決しようとしている課題や実現しようとしている技術について概説する。また、今回の一連の講義の概要についても紹介する。
キーワード)ソフトウェア開発プロジェクト、プロジェクト成功率、納期・コスト・品質のトレードオフ、定量的品質管理、実証的アプローチ

2、 ソフトウェアメトリクスの活用 12/21(2) (15:20~16:50)
楠本 真二(大阪大学)
内容)ソフトウェア開発における計測の重要性、そのための道具としてのメトリクスについての基本を紹介する。また、メトリクスを利用したソフトウェア開発プロセスの評価事例を紹介する。
キーワード)メトリクス計測、評価、フィードバック、プロセス改善

3、 コードクローン検出技術とその応用 1/11(1) (13:30~15:00)
肥後芳樹(大阪大学)
内容)コードクローンとはソースコード中に存在する互いに一致もしくは類似したコード片を指す。コードクローンの存在は一般的にソフトウェアの保守作業に悪影響を及ぼすといわれており、これまでにさまざまな自動検出技術が提案されている。本講義では、検出技術とその応用例について紹介する。
キーワード)コードクローン、ソフトウェア保守、プログラム解析、ソフトウェア開発環境

4、 プログラムの動的解析 1/11(2) (15:20~16:50)
石尾 隆(大阪大学)
内容)動的解析とは、ソースコードだけからでは分からないプログラムの実際の振舞いを解析する技術である。本講義では、動的解析の適用可能な問題の範囲を示し、プログラム理解やデバッグにおける適用事例を紹介する。
キーワード)プログラム実行、ログ、テストカバレッジ、デバッグ

5、ソフトウエアプロセスのモデリングとそれに基づく管理手法 1/18(1) (13:30~15:00)
飯田 元(奈良先端科学技術大学院大学)
内容)本講義ではエンジニアリングプロセスを中心にソフトウェアのライフサイクルプロセスのモデリングとそれに基づいたプロセス管理について解説する
キーワード)ソフトウェア 開発プロセス プロジェクト管理 プロセスモデリング

6、プロジェクト計測とリポジトリマイニング 1/18(2) (15:20~16:50)
門田暁人(奈良先端科学技術大学院大学)
内容)本講義では、ソフトウェアの生産性や品質の向上を定量的、かつ、実践的に行うための基盤技術の一つとして、ソフトウェア開発プロジェクトの特性や開発作業状況を表す定量データ(ソフトウェア開発データ)を計測、蓄積し、開発支援に利用するための枠組み、手法、ツールなどについて、具体例を交えて概説する。
キーワード)データ収集、定量的分析、評価手法
参加人数 28名

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