日時 |
2013年01月26日(土)
•2013年1月26日(土)9:00~20:00 •2013年1月27日(日)9:00~19:00 |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
開催場所 |
アーバンイノベーションホール(新阪急ビル9F) 大阪市北区梅田1-12-39 |
||||||
プログラム |
1日目(1月26日 土曜日) •9:00-17:00アイデアワークショップ(4名×10チーム) •17:00-18:00発表(各チーム5分) •18:00-19:00講義&プロトタイプ製作アイデアの決定 •19:00-20:00プロトタイプ製作(8名×5チーム) •20:00終了 ※20時以降のプロトタイプ作製は自由参加。(会場は1日目20時以降も2日目終了まで入退室可能) 2日目(1月27日 日曜日) •9:00-17:00 (1)プロトタイプ製作 (2)コンセプトシートの作成 •17:00-18:00審査・発表 •18:00-19:00講師総評 |
||||||
講師 |
|
||||||
参加費 | 3,000円(税込み) | ||||||
参加人数 |
1.ものづくり系技術者 15名 2.Web系プログラマー 15名 3.その他(マーケター、プロダクトデザイナー等) 10名 |
||||||
内容 |
「ハッカソン」とは「ハック(Hack)」と「マラソン(Marathon)」の組み合わせで作られた造語で、ソフトウェア技術者などが短期間でソフトウェアやサービスを開発するというイベントとして世界中で開催されています。 今回の「ものアプリハッカソン」はこの今までソフトウェアの世界で行われてきたハッカソンを、電化製品などのハードウェアの世界で行おうという取り組みです。 開催の背景としては、昨今「メイカーズ・ムーブメント」といった言葉に象徴されるように、3Dプリンターなどの普及、Arduinoなどの高性能なオープンソース(設計情報が公開されているもの)のハードウェアの普及、製造業のファブレス化(自社工場をもたない)、といった様々な流れを受けて電化製品を扱うビジネスへの参入障壁が従来と比べ低下してきている状況があります。 こうした状況を背景に、大阪が従来から強みを有するものづくり分野と発展著しいICTを融合した「新しいものづくり」を象徴するイベントとして、今回、ものアプリハッカソンを開催いたしました。二日間という短期間でICTを活用した電化製品を作り出すという困難な目標にも関わらず、様々な才能ある方々にお集まりいただき、熱気にあふれたイベントとなりました。 【イベント1日目】 ものアプリハッカソンの1日目は、どんなユーザーに対してどんな価値を提供するのかといった製品のコンセプトを固めていくワークショップから始まりました。今回のものアプリハッカソンには、ハードウェア技術者、ソフトウェア技術者、デザイナー(マーケター含む)の3つの参加枠に対して募集を上回る総勢44名のメンバーが集結し、これらの参加者が4〜5人の10グループに分かれ、事務局から提示されるお題から取り組みたいテーマを選択してコンセプト作りに取り組みました。 テーマを選択した後は、デザイン思考の流れを汲んだ手法でコンセプトを生み出しすプロセスが進みます。 このデザイン思考はアメリカのデザイン・コンサルティング・ファームIDEO社(アイデオ)やスタンフォード大学d.schoolから生まれたとされる、イノベーションを生み出す方法論として注目されている手法であり、今回のこのワークショップの設計および進行はGOB Laboratoryの山口高弘氏を講師にお迎えして展開されました。 各チームの製品のコンセプトが出揃った後、一次審査に入ります。各チームが、この製品はどんなユーザーの、どんな課題に対して、どのような解決策を出すのかを熱く語っていきます。 一次審査の後、審査結果が発表されるまでの間には、日本発の家電ベンチャーとしても著名で今回の審査委員長でもある株式会社Cerevo代表取締役の岩佐琢磨氏による、ハードウェア領域での起業やビジネス・チャンスについて熱い講義が展開されました。 その後は一次審査の結果が発表され、一次審査を突破した5チームには試作品製作のための部材が提供されて、2日目の実際の試作品製作へ進んでいきます。 【イベント2日目】 2日目は本格的に試作品の制作が進んでいきます。作業はチーム内で分担され、ハードウェア技術者はArduinoへのコードの書き込みや各種パーツの組立を、ソフトウェア技術者は機器を動かすためのアプリケーションとサーバーサイドでの制御を、デザイナーは外装や全体デザインを、それ以外の参加者は審査発表の準備をといった形でそれぞれの強みを活かして作業を進めていきました。 試作品制作のサポートはプレン・プロジェクト・コミッティの赤澤夏郎氏・早石直広氏に講師としてご協力をお願いいたしました。また、当日の会場には有志の技術ボランティアの方々も加わり、各チームのサポートにご協力頂きました。 【最終審査・審査結果】 最終審査には、次の5つのような試作品が出揃いました。 ①仕事が忙しい子育て世代のためのホーム・プラネタリウム ②感覚的なインターフェースを用いてパートナーとの喧嘩を防止するコミュニケーション機器 ③遠隔地で暮らす祖父母と孫のシンプルなコミュニケーションを可能とする仏壇の「鈴」をベースとした機器 ④離れて暮らす母娘に自然なコミュニケーションを促す冷蔵庫チェック用たまご型Webカメラ ⑤旅行先の写真をその場でポストカード化するプリンター機器 そして、審査委員同士でも激論となった最終審査の結果優勝したのは、ホーム・プラネタリウムを考案したチーム「独りじゃない」でした。この製品は、実在する子育て中の女性が持つ「パートナーにも子育てに参加してほしい」という悩みに対して、それを解決するものとして考え出されたものでした。 イベント終了後もFacebookなどで参加者同士の交流が続いており、中にはイベント終了後も継続して製品の開発を進めるチームが現れるなど、その後も盛り上がりを見せています。 |