日時 |
2013年07月06日(土)
1日目 2013年7月6日(土) 自主開発期間 2013年7月7日~7月12日 最終日 2013年7月13日(土) |
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開催場所 |
大阪イノベーションハブ 大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 タワーC 7階 |
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プログラム |
1日目 7月6日 9:00 オープニング、主催者挨拶 9:30 アイデアソン 12:00 休憩 12:40 アイデアソン 17:30 アイデア発表、一次審査 18:30 一次審査結果発表、チームビルディング 技術講義 プロトタイプ開発 技術相談 21:00 解散 7月7日~7月12日 最終発表に向けたプロトタイプ開発と発表準備 7月7日、7月10日には技術相談会を開催(18:00-21:00) 2日目 7月13日 9:00 オープニング 9:30 プロトタイプ開発 発表準備 技術相談 16:30 最終発表及び質疑応答 17:30 協賛企業挨拶 18:00 特別講演 18:40 審査結果発表 表彰 19:00 交流会 21:00 解散 |
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講師 |
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参加費 | 3,000円 | ||||
参加人数 | 36名 | ||||
内容 |
-----第1日----- 第2回ものアプリハッカソン、初日は、「健康」をテーマとして製品のコンセプトを作成するワークショップ(アイデアソン)を実施しました。「健康」というテーマは、世界中の全ての年齢層の関心事であり、誰もが身近なテーマであり、社会的にも大きな意義を持つテーマです。 今回のものアプリハッカソンでは下記4つの枠を設けて募集を行い、開催初日には36名の参加者が集結し、事務局にて8チームを編成しました。 [募集枠] ・ハードウェアエンジニア ・ソフトウェアエンジニア ・プロダクトデザイナー ・ビジネスプランナー アイデアソンは、前回と同じくデザイン思考(スタンフォード大学d.schoolなどが発案した、イノベーション創出手法)をベースとしたワークショップを展開しました。このワークショップの特色は、ある特定のユーザーからアイデアを発想し、製品コンセプトを作成することにあります。第1回ではワークショップではその場に不在のユーザーを想定することによりアイデアを発想しました。これに対し、今回は、事務局にてユーザー役となるスタッフを確保して各チームに割り当て、各チームは実在のユーザーに対しインタビューを行うことから、ワークショップを開始しました。 各チームは午前中にインタビューを終え、午後に製品コンセプトを作成し、ユーザーからフィードバックを得た上で、一次審査に臨みました。一次審査において各チームは、製品を使用することでユーザーの経験がどのように変化するかを表現することを目的に、寸劇形式による発表をしていただきました。 [審査基準] (1)実在ユーザーから発想しているか (2)ユーザーインサイトとアイデアの整合性 (3)アイデアの独創性 一次審査の結果、5つチームのアイデアが選抜されました。審査結果の発表後、一次審査を突破した5つのアイデアをもとに、これまでの8チームを5チームに再編成。基本的な技術指導を経て、2日目以降の試作品製作のための部材が提供され、開発期間に突入しました。 -----自主開発期間----- 開発期間中の進行方法は、基本的には各チームに委ね、事務局としては場所の提供として平日18~21時に大阪イノベーションハブを開放し、また技術相談会を7月7日及び7月10日に開催しました。また開発期間中には毎日、Facebookのグループページを活用して各チームの進捗管理を行うとともに、適宜、課題へのアドバイスなどを行いました。 他にも各チームは、SNSやチャットを利用したり、チームメンバーが持つ工房に集まって作業するなど、それぞれが工夫を凝らしてハードウェア製作に取り組みました。 -----最終日----- 最終日は午前~16時半まで各チームにて開発作業を行い、最終発表に備えます。最終審査に臨んだ5チームの作品は以下の通りです。 ①『The Butoon』:TEAM KINTOON 目的:長時間のデスクワークによる姿勢の歪みを解消する。 ユーザーがセンサー内蔵の座布団に座ると、Androidアプリ上で姿勢がモニタリングされ、姿勢の歪みを指摘する。また座布団を折り畳むと、ヒーリング音楽が流れる枕になる。 ②『共感ロボ・シナスタ』:チームプーさん 目的:人に伝えづらい体の痛みを、意識することなく伝え、共感を呼ぶ。 ユーザーが日ごろ無意識に触る患部にセンサーを装着し、ユーザーが触れると、遠隔地に設置されたロボットが反応し、患部を痛がるポーズをとる。 ③『ハイライトシャッター』:チームE.C 目的:運動シーンのベストショットを記録し、モチベーションを高める。 ユーザーは加速度センサーが埋め込まれたバンドを手首などに装着し、かつ専用アプリを起動させたスマートフォンを設置して、数秒間の動画をユーザーの動きに合わせて自動撮影する。 ④『CLIP VOICE』:チームSUMIMASARU 目的:PCのタイピング作業を減少させ、肩こりの原因を取り除く。 ユーザーは片耳に小型のBluetooth内蔵ヘッドセットを装着し、音声が自動で記録されることにより、端末の画面上で議事録が自動作成される。複数人の会話をタイムライン制御により同時に記録し、また、外国語への自動翻訳も行われる。 ⑤『ふっとオフ』:チームふっとオフ 目的:仕事に忙殺されるビジネスマンに、気持ちを和らげる瞬間を提供する。 ユーザーはスピーカーが内蔵された靴を装着し、歩くなどの動作に靴が反応し、ユーザーの好みに合わせた音楽を自動で流す。またネットから入手した天気情報と連携し、天気に合わせて気分を変えるような音楽も配信する。 最終発表後は、協賛企業であるリクルートホールディングス社のご代表によるご挨拶と、審査委員長であるイプロス社長の岡田登志夫氏による講演が行われました。岡田氏からは、「社会を変えるための3つの視点」と題してイプロス社の起業エピソードを交えつつ、ハードウェアビジネスの近況と未来などについてご講演を頂きました。 そして最終審査は、イプロス社の岡田氏を審査委員長、プレン・プロジェクト・コミッティの赤澤氏と早川氏を審査委員として、下記5点の基準により行われた。 [審査基準] (1)実在ユーザーから発想しているか (2)ユーザーインサイトとアイデアの整合性 (3)アイデアの創造性 (4)プロトタイプの完成度 (5)ビジネスとしての成立可能性 これらの基準による審査の結果、チームぷーさんの『共感ロボ・シナスタ』が優勝を獲得。最も評価された点として、岡田氏より、「ビジネスモデルなどを考え時始めるとコンセプトがぶれて行くことがあるが、チームぷーさんは、アイデアソンで作成されたコンセプトを貫かれていた」というコメントを頂きました。チームぷーさんは参加者の互選による「オーディエンス賞」にも選ばれました。 また準優勝には、チームE.Cの『ハイライトシャッター』が、リクルートホールディングス社の協賛によるMashupAward9賞には、TEAM KINTOONの『The Butoon』が選出されました。 最終発表終了後は懇親会を行い、各チームが作成したプロダクトを実際に動かして楽しむなどのシーンも見られるなど、大盛況のうちに第2回ものアプリハッカソンが終了しました。 -----まとめ----- 第2回となるものアプリハッカソンでは、プロトタイプの完成度を高めたいという第1回参加者の要望を取り入れ、1週間に延長して実施されました。 参加者の皆様は、通常の業務をやりつつ、このイベントに取り組まれているため、開催期間中はお仕事帰りに大阪イノベーションハブやメンバーの自宅などに集まり、睡眠時間を削ってプロトタイピングに取り組まれたチームも多く見られました。 1週間の成果は、これまでに存在しなかった全く新しいプロトタイプとして発表され、参加者全てに驚きと笑いそして感動を与えました。 ものアプリハッカソンの狙いは、人と人、人と価値観の新しい出会いによるイノベーションの創出です。今回のものアプリハッカソンでも、世界初のガジェットと共に創りだすという体験を通じて、未来のイノベーションの核となる数々の出会いが生まれました。ここから始まる次の展開を注意深く見守りたいと思います。 |