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2016年12月12日(月)

CBI学会 第377回研究講演会 「fMRI脳機能イメージング:新しいバイオマーカーを求めて」

CBI学会 第377回研究講演会 「fMRI脳機能イメージング:新しいバイオマーカーを求めて」
近年の脳機能解析技術の進歩により、複雑な脳機能の一端が明らかになってきています。脳内情報を取り出したり(デコーディング)、人間の脳に情報を返す(ニューロフィードバック)こともできるようになってきました。脳は、神経細胞の作る複雑な回路(ネットワーク)で情報処理をしていると考えられていますが、この機能的構造を明らかにし、脳機能の可視化(イメージング)も可能になっています。このような研究は、単なる基礎研究としての脳科学に留まらず、いろいろな分野において産業応用が視野に入ってきており、創薬分野も例外ではありません。今回は、人間の脳機能を積極的に解析している情報通信研究機構・脳情報通信融合研究センター(CiNet)の最新の研究を紹介しながら、創薬分野でのR&Dとの連携の可能性を探ります。
 このような進展に大きな役割を果たしてきたのが、MRI(核磁気共鳴イメージング)技術です。このMRI装置を、脳の構造画像取得機器から脳機能解析機器(fMRI)へと大転換させた技術が、約25年前に開発されたBOLD信号計測です。この計測法の発明者である、小川誠二先生に基調講演をしていただきました。続いて、下川研究員、Leibnitz研究員からネットワーク解析技術、小泉研究員からニューロフィードバック技術、西田研究員から脳機能情報のデコーディングについて紹介しました。

【主 催】
情報計算化学生物学会(CBI学会)

【共 催】
公益財団法人 都市活力研究所
NPO法人 バイオグリッドセンター関西
日時 2016年11月25日(金)
13時00分~20時30分
開催場所 グランフロント大阪 ナレッジキャピタル 北館タワーC
研究会: 9F VIslabOsaka 
交流会: 7F 都市活力研究所 セミナールーム
プログラム 13:00~13:15
開催の挨拶

13:15~14:05
「BOLD-fMRIと脳の微細構造変化とで示す脳の可塑性を通して各種指標の脳表現を見る」
小川誠二(CiNet特別顧問、東北福祉大学特任教授)

14:05~14:50
「統合失調症患者の脳内ネットワーク ~グラフ理論で見えてくる新しいバイオマーカーの可能性~ 」
下川哲也(NICT・CiNet研究員)

15:10~15:55
"Biomarkers from network science for the fMRI analysis of pain"
Kenji Leibnitz(NICT・CiNet 主任研究員)

15:55~16:40 
「ニューロフィードバックによる恐怖記憶の消去」
小泉愛(NICT・CiNet 研究員)

16:40~17:25 
「脳活動予測モデルを介した脳内知覚・意味表現の定量可視化」
西田知史(NICT・CiNet 研究員)

17:25~17:55 
まとめと総合討論

18:00より 懇親会
参加人数 82名

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