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2019年01月30日(水)

第401回CBI学会研究講演会 「ここまで来た、臓器チップ~創薬活用における現状と課題~」

第401回CBI学会研究講演会   「ここまで来た、臓器チップ~創薬活用における現状と課題~」
近年,微細加工技術によって作成されたマイクロ流体デバイスに細胞を3次元的に配置し,組織及び臓器レベルの生理学的機能を再現しようとするOrgan on a chip(臓器チップ)と呼ばれる研究領域が世界的に急速な広がりを見せている。実際,Lung on a chipなどの様々な臓器チップが作成され,これまでのin vitro試験系では再現が困難であった細胞間相互作用や,血流といった機械的な環境を再現することが可能になっている。米国ではNCATS,日本においてもAMEDが中心となり,臓器チップの医薬品開発への応用を見据えた大規模な研究プロジェクトが開始されており,医薬品の効力・毒性予測を目指す包括的な取り組みが行われている。
本セミナーでは,最先端の流体デバイス開発による細胞・組織機能の再現の研究に取り組んでおられる先生方にご講演頂き,今後のチップ技術の創薬への応用や,他技術領域との連携の可能性や課題点について議論した。

主 催:情報計算化学生物学会(CBI学会)
共 催:公益財団法人 都市活力研究所
  NPO法人 バイオグリッドセンター関西
日時 2019年01月18日(金)
13:00-19:30
開催場所 研究会:VisLab OSAKA
グランフロント大阪 ナレッジキャピタル(大阪市北区大深町3-1)
北館タワーC9F
懇親会:当財団セミナールーム
プログラム 1.13:00-13:05
 世話人挨拶 植松直也(大塚製薬)、六嶋正知(塩野義製薬)、森浩禎(奈良先端大)

2. 13:05-13:45
「臓器チップ開発の動向と目指すべき方向性」
藤田 聡史(産業技術総合研究所)

3. 13:45-14:20
「マイクロ流体デバイスによる生体機能の再現」
鳥澤 勇介(京都大学白眉センター)

4. 14:20-14:55
「臓器統合モデルと創薬への応用」
亀井 謙一郎(京都大学高等研究院物質-細胞統合システム拠点)

5.14:55-15:30
「機能的なオンチップ血管ネットワーク」
横川 隆司(京都大学大学院工学研究科)

<15:30-15:45 休憩>

6.15:45-16:20
「理研 立体器官培養エンジニアリングネットワークの取り組み」
森本 充(理化学研究所生命機能科学研究センター呼吸器形成研究チーム)

7.16:20-16:55
「血液脳関門(BBB)チップの可能性」
松崎 典弥(大阪大学大学院工学研究科)

8.16:55-17:15
パネルディスカッション

17:30-19:30 懇親会 
参加費 講演会:一般10,000円、CBI学会会員 無料
懇親会:2,000円
参加人数 講演会101名 
懇親会:36名

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