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2020年02月20日(木)

第413回CBI学会研究講演会 「Human Cell Atlas 計画への期待と日本の1細胞解析の動向」

第413回CBI学会研究講演会 「Human Cell Atlas 計画への期待と日本の1細胞解析の動向」
 現在、Human Cell Atlas計画と呼ばれる、ヒトの体を構成する全細胞のカタログ化を目指す野心的な国際プロジェクトが、欧米を中心に進行中です。本プロジェクトは、各細胞の時空間的情報と遺伝子発現プロファイル(RNA-Seq)を統合し、周辺細胞との関係性の中でその分子状態の定義を試みることから、病態の理解や治療法開発に大きく貢献するものと期待されています。一方、日本においても、(国研)科学技術振興機構の新規プロジェクトとして、革新的な計測・観察技術とデータ解析手法・理論の構築により、多細胞間での時空間的相互作用の理解を目指す領域が立ち上がりつつあります。
 本セミナーでは、異なる最先端の技術を用いて1細胞解析を推進されている先生方から、1細胞解析の最新の知見をご紹介頂くとともに、結果を如何にして生命現象の理解や創薬に繋げていくかを議論しました。また、国内外で1細胞解析から多細胞解析へのパラダイムシフトが起こりつつある中で、細胞アトラスや多細胞解析においてどのようなブレークスルーが期待できそうか、日本としてどのように独自性を出していくべきかを議論しました。

主 催:情報計算化学生物学会(CBI学会)
共 催:公益財団法人都市活力研究所
   NPO法人 バイオグリッドセンター関西
日時 2020年01月24日(金)
【研究会】 13:00~17:30
【懇親会】 17:45~19:15
開催場所 【研究会】
VisLab OSAKA
大阪市北区大深町3-1
グランフロント大阪 ナレッジキャピタル北館タワーC9F

【懇親会】
公益財団法人都市活力研究所 セミナールーム
大阪市北区大深町3-1
グランフロント大阪 ナレッジキャピタル北館タワーC7F
プログラム
1.13:00-13:05
世話人挨拶 六嶋正知(塩野義製薬)、藤渕航(京都大)、森浩禎(奈良先端大)
2. 13:05-13:45
「国際プロジェクトHuman Cell Atlasの全体概要」
藤渕 航(京都大学 iPS細胞研究所)
3. 13:45-14:15
「JST細胞解析プロジェクトについて」
川口 哲(科学技術振興機構(JST)戦略研究推進部)
4. 14:15-14:55
「1細胞解析のバイオインフォマティクス」
松田 秀雄(大阪大学情報科学研究科)
<14:55-15:10 休憩>

5. 15:10-15:50
「1細胞トランスクリプトーム手法と炎症細胞解析への適用」
橋本 真一(金沢大学大学院医薬保健総合研究科)
6. 15:50-16:30
「単一細胞核酸解析に基づく血中循環腫瘍細胞のキャラクタリゼーション」
吉野 知子(東京農工大学生命工学科)
7. 16:30-17:10
「1細胞・1分子の機能を可視化する蛍光プローブ」
菊地 和也(大阪大学工学研究科)
8. 17:10-17:30
総合討論

17:45-19:15 懇親会 
参加費 【講演会】一般10,000円、学生1,000円、
      CBI学会会員 無料

【懇親会】2,000円
参加人数 【講演会】97名
【懇親会】25名

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