近年”SDGs“や”Society5.0“といった言葉をよく耳にするようになりました。どちらも社会課題を解決するという意味ですが、ではそもそも社会課題をどう発見し、それとどう向き合い、いかにして解決に導くことができるのでしょうか。社会課題を解決するには「モノ」のデザインだけでなく、その課題の背景やステイクホルダーを把握し、創造的な手法で解決策を紡ぎだすとともに「ムーブメント」をデザインすることが重要といわれています。このような問題解決の方法論の認識を共有するため、社会や地域の課題を発見し解決する手法である「ソーシャルデザイン」をテーマとするフォーラムを昨年3月28日に開催いたしましたところ、年度末にもかかわらず多くの方々にご参加いただきました。またその際のアンケートによりますと、今後「ソーシャルデザイン」について系統的かつ実践的に学ぶ機会への期待も非常に高いことがわかりました。
近年の社会情勢の変化や時代の要請と今回のフォーラムの反応に鑑み、今年度より公益財団法人都市活力研究所とNPO法人Co.to.hanaが事務局となり、地域課題の発見及び解決のための人材育成手法の検討に係る研究会を開催させていただきました。研究会の構成は、産学官民の有識者・実務者にご参画をいただきました。
地域課題の発見及び解決のための人材育成手法の検討に係る研究会報告書(中間報告)