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2025年11月05日(水)

第 45 回 関西ライフサイエンス リーディングサイエンティストセミナー

第 45 回 関西ライフサイエンス リーディングサイエンティストセミナー
【主 催】NPO法人近畿バイオインダストリー振興会議
     公益財団法人都市活力研究所
【後 援】関西医薬品協会
     バイオコミュニティ関西(BiocK)

  本セミナーは、ライフサイエンス分野で最先端の研究を展開されている関西の先生方にご講演をいただき、製薬、医療機器、診断薬、健康食品、医療関係者などのライフサイエンス関係者および一般の方々に、健康・医療産業に対するインスピレーションと産業化へのイマジネーションを感じていただくことを目的としています。
  このことは、産官学にわたる組織横断的なコミュニティーの醸成と、産官学の対話促進につながるものと期待し、3 か月に一度の頻度で開催しています。
 今回も2 名の講師の先生に、最先端の研究についてホットな話題をお話いただきました。

【セミナー案内チラシ】

【アンケート集計結果】

日時 2025年10月23日(木)
【開催時間】14:00~16:00
開催場所 オンライン:zoomウェビナー
プログラム 講演Ⅰ 14:00 - 15:00
「21 世紀の国際感染症対策と日本」
大阪大学 ワクチン開発拠点
先端モダリティ・ドラッグデリバリーシステム研究センター・特任教授
髙島 義裕 氏
 21 世紀に入ってから国際感染症対策を取り巻く情況は激変している。ヒトに感染する新しい病原体の出現は、2003〜2012 年には11 件であったのに対し2013〜2023 年には20 件であり、その間、世界の人口は1.3 倍に、都市人口は1.5 倍に、航空機利用者数は2.7 倍に増加した。ヒトヒト間で感染が伝播する病原体が出現した場合、急速に大規模流行化するリスクは20 年以上前から懸念されて来たし、実際、人類は、インフルエンザA(H1N1)やSARS-CoV2 の世界流行を体験して来た。この4 半世紀、世界保健機関(WHO)でワクチンと予防接種プログラムを用いた国際感染症対策に従事して来た経験から、大規模な感染症の流行に対して、今、日本の社会が何に取り組むべきなのかを検討する。

講演Ⅱ 15:00 - 16:00
「mRNA創薬の可能性と未来」
大阪大学 感染症総合教育研究拠点(CiDER)臨床生命工学チーム・教授
位髙 啓史 氏
 COVID-19に対するmRNAワクチン実用化から4年半が経過した。ノーベル生理学・医学賞の授賞もあり、mRNA創薬に対する関心は高まり、現在100を超えるパイプラインが走っている。一方、先日コロナウイルス以外のワクチンが初めて承認されたが、がん治療用ワクチンなどの実用化にはまだ時間を要している。本講演では、これらRNA創薬の現状を踏まえ、ワクチン・医薬品開発に関わる課題・将来展望をレビューし、軟骨治療などの自験例を含めて、注目すべき事例について議論したい。
参加費 無料
参加人数 【セミナー】123名

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